今日は午後から梅福山 専称寺へ梅の花を撮影に出かけました。
山肌を白と薄桃色に染める梅の花。いわき市平山崎にある<専称寺>は、市内有数の梅の名所として知られています。この<専称寺>は、室町時代の1395年(応永二年)に開山され、現在のような梅林になったのは昭和初期とのことですが、開山当初より”梅福山”の山号が付いていたそうです。
また、浄土宗名越派の奥州総本山として、多くの僧が修行に勤しんでいたともいわれます。本堂にはいたるところに葵の御紋を見ることができることから、徳川幕府の菩提寺でもあったのだなとわかります。
なお、浄土宗は、1175年(承安五年)に法然上人が開宗され、上人の死後、名越派を含む6つの宗派に分別しました。そして、1923年(大正十二年)の宗派統合まで、<専称寺>は奥州総本山としての役割を担ってきました。本堂を含む伽藍や山裾にある山門は、国の指定重要文化財です。訪れた際は、美しく咲き誇る梅の花のみならず、<専称寺>が歩んできた歴史、風格のある建造物にも注目していただきたいと思います。
境内に咲き誇る白梅は、透き通るような白い花弁でした。
境内に上がると、お坊様がご案内してくれ、お寺の説明をしていただいたばかりか、その昔、僧侶が寝泊まりした建物の中や、本堂の中まで入れていただけました。
こちらが、僧侶が寝泊まりしたという建物です。茅葺で木造建築の建物です。老朽化してはいますが、いつまでも残ってほしいです。
鐘つき堂の梅林
鐘突き堂も見事です。大晦日には檀家さん以外の方にも開放されているそうです。右隅の入口より上るのでしょうか。
なんと、鐘つき堂に登らせていただくことができました。素晴らしい鐘ですね。
鐘つき堂から見渡した梅林のようすです。紅白の梅が咲き競っているようです。
お清めのお水とり
お清めのお水を出す龍も素敵です。いい造形ですね。
邪悪を寄せ付けない迫力がありますね。
お近くに、いらした方はぜひお寄りくださいね。
なお、梅福山 専称寺さんはブログも運営されています。よろしければご覧ください。