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徳田 崇史

1973年沖縄県宜野湾市普天間生まれ。福島県いわき市在住。

少年時代を埼玉県蓮田市で過ごし、昆虫採集と軟式野球に明け暮れる。写真の魅力を発見するのは20代後半。教職員として勤務する傍ら、高校野球の取材撮影中、甲子園を目指し一丸となって戦う選手たちの美しさに感動。真剣に打ち込む人の顔には無敵の美しさが宿ることに衝撃を受けた。以来、心情を写しとめる写真を目指して精進を重ねている。

NPO法人中之作プロジェクト会員 ➡ 公式サイト

【受賞】
2010年 夜の森桜まつりフォトコンテスト さくらYOSAKOIの部 入選(富岡町観光協会)
2013年 第43回いわき市民美術展覧会・写真の部・いわき市教育委員会教育長賞

2013.SUMMER

【教育長賞・受賞に寄せて】

写真のモデルとなった豊田善幸・千晴夫妻とは、「中之作プロジェクト」をきっかけに知り合いました。

「中之作プロジェクト」は、震災の津波被害を受けた江名・中之作の築200年になる古民家を修復・保全していく活動です。この古民家も津波被害の例にもれず、解体撤去の危機にありました。これはもはや地域の文化であり、財産。失うことは大きな損失であり、何とか修繕…したいとの想いから、設計士である豊田氏は買取を申し出たのでした。建物を修繕するにあたり、市民参加型の古民家修復ワークショップを開催しました。これが「中之作プロジェクト」へと発展していくのです。今も継続中で、定期的に様々なワークショップを開催しています。修復活動を通して、昔の人々の暮らしや様々な知恵に気づかされます。僕が感心したことの一つに、「住み継ぐ」という発想がありました。きちんと設計・施工され、手入れの行き届いた建物は古民家に限らず、100年以上も機能を失わないでいることができるというものです。いいモノを造り、それを大切に使っていく、修繕していく、それこそがモノを大切にする日本人の心と美意識に通じるものがあるのではないかと思いました。

そして、明るいニュースがありました。妻の千晴さんに新しい命が宿ったのです。なんて素敵なことでしょう。彼らの前途に明るい光が降り注ぐことを祈って、この作品を造りました。幸多いことをお祈りいたします。撮影させていただき、ありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。

2013年 吉日