人を思いやり、心を施す―東日本国際大学(石井英朗学長)・いわき短期大学(田久昌次郎学長)は、儒学の教え「義のこころ」を建学の精神として、人間性豊かな人材の育成に取り組んできました。
その成果として、東日本国際大学は昭和41年(1966年)に昌平黌短期大学商経科として開学以来、今日までの46年間にわたって、一貫して世界の平和と人類の福祉を基調とする経済学や社会福祉を研究・教育し、国際社会・情報化社会・福祉社会に貢献できる幾多の人材を育成し、東北地方、とくに福島県・いわき市の産業・行政等を支える大学として活躍してきました。
また、いわき短期大学は、実習園としての附属幼稚園を有しており、在学中に実地実習を十分に行えることから、即戦力となる幼稚園教諭や保育士を育ててきました。
その東日本国際大学・いわき短期大学ですが、復興を旗印に前へ進む力をより強くしていました。
世界の歴史をひもとくと、人類はこれまで何度も大きな危機に直面してきました。しかし、どんな地域や時代であっても、復興に向けて中心的な役割を果たしたのが、次代を担う若者たちの教育でした。
そのような信念から、同大学は被災学生とその家族に対して、授業料の減免や住居の貸与などの支援を行ってこられたといいます。
さらに東日本国際大学の校舎の中でも最も古い建物=1号館が東日本大震災で被災・半壊しました。1号館が使えなくなったことで、大学・短期大学の授業は、既存の2号館・4号館・5号館で行ってきましたが、教場不足は否めなかったといいます。
そこで、震災に負けず、これを乗り越え、今後の地域社会の復興を担う若者たちを育成する、より良い学びの場を作るために、新校舎の建設が決定されました。完成予定は平成25年、開学110周年の年だそうです。
この学び舎で学び、社会で活躍されている卒業生の方もたくさんいらっしゃるかと思います。母校のがんばりにエールをどうぞお送りください。
詳しくは、同大学のホームページに掲載のPDFをごらんください。
なお、現在は新校舎の建設準備として、1号館の解体工事しています。
2011年11月20日 - 東日本国際大学のネオンサインが外されました。いよいよ解体が始まります。
2012年1月18日 - 校舎背面に防音シートがかけられ、水をかけながら(解体の際の粉塵を抑えるため)重機で少しずつ壊していました。建学の精神の具現といっても良い【大聖殿】も屋根瓦が下ろされ、解体されていました。
1月24日 - 柱を残して、床をどんどん落としています。屋上にも解体の手が入りました。
1月31日 - ほぼ建物が半分解体されました。なんだか寂しいような気もします。
以上、今日までの様子でした。
今後の東日本国際大学・いわき短期大学の取り組みについては、同大学の公式ホームページをご覧ください。
東日本国際大学・いわき短期大学公式ホームページ