例大祭前の大国魂神社

例大祭前の大国魂神社と水守神社を撮影してきました。

20090502ookuni-1_20090507051747.jpg 
5月の連休中は各地の神社で例大祭が行われます。そのための準備に各社とも大忙しのようでした。以下に大国魂神社について、まとめておきます。

大国魂神社の創建は不詳ですが大同2年(807)に社殿を再建したとの伝承があることから、それ以前の養老2年(718)石城国が建国した前後に石城国造建許呂命が勧請したと考えられます。

延喜式神名帳に記載された岩城郡七座の1つとして崇敬を集め、歴代領主の崇敬社として社領や社殿の造営などの寄進が行われ、大永2年(1522)には当時の大館城主だった岩城由隆によって社殿の大造営が行われました。江戸時代に入っても平藩から社殿の修復が続き、元冶2年(1865)には朝廷より「勅宣正一位」の神階を授かり、20数人が奉仕していました。

現在の本殿は延宝7年(1679)に造営されたもので、入母屋、銅板葺き、桁行き3間、梁間2間でいわき市指定有形文化財に指定されています。社宝も多数保持していて、特に国魂文書一巻は福島県指定重要文化財となっています。


 

20090502ookuni-2.jpg
20090502ookuni-3.jpg
入口の右手には、御神木があります。その昔、落雷に打たれたようです。 落雷の名残が見えます。炭化しているようです。裂けないように、ベルトで補強されています。 
20090502ookuni-4.jpg 
しめ縄もぶっといです。どうでしょう。この風格。
20090502ookuni-6.jpg 
この御神木の裏には御神体「ごもっともさま」があるのですが、どんな形をしているかは、実際に現地でご覧下さい。(そのほうがいい気がする・・・。)
20090502ookuni-8.jpg20090502ookuni-7.jpg
参道を守る狛犬です。阿吽の構えになっています。
20090502ookuni-9.jpg 
石段は長くはありませんが、傾斜はなかなかのものです。気をつけてお上りください。 
20090502ookuni-10.jpg 
どっしりとした風格ある本殿です。さすがですね。
20090502ookuni-14.jpg
20090502ookuni-13.jpg
境内を守る狛犬は年季を感じる石造りでした。
20090502ookuni-15.jpg 
お神輿を本殿に置くための準備をされているようでした。
20090502ookuni-16.jpg 
境内には「著莪(シャガ)の花」が咲いていました。花弁のさきは羽毛のようにちぢれ、紫と橙色の斑点が集まった模様を描いている。見た目は涼しげなのに、ふかふかした印象を与えます。一方で、葉は刀のように細く鋭角的です。不思議な造形美だ。
 20090502ookuni-22.jpg
花言葉は「反抗」「抵抗」「決心」「私を認めて」「友人が多い」とさまざまです。この花は実を作ることができず、地下茎で増えます。日当たりの少ない湿った土地に見られます。

静けさに浸るひと時でした。