ヘンリー・ムーア『横たわる人体』

いわき市というところは、本当に不思議なところで・・・・いたるところに素晴らしい野外彫刻が数多くあります。
写真は『いわき市立美術館』前の彫像で、イギリスを代表する芸術・彫刻家ヘンリー・ムーア(Henry Spencer Moore、1898年7月30日~1986年8月31日)の手によるものです。
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表題には『横たわる人体・手』と銘打たれております。1979年の作品です。 
ヘンリー・ムーアは大理石やブロンズを使った大きな抽象彫刻で知られており、数々の巨大な彫刻を手掛けたことで、イギリス美術の発展に寄与し、巨万の富を得ました。しかし、彼自身は質素な生活を良しとし、その収益のほとんどを基金とし、「ヘンリー・ムーア財団」を創設しました。現在でも、美術教育や普及にその基金が使われているそうです。

なお、これらのムーアによるパブリックアートは世界中のいたるところにあるそうで、彼がいかに作品を発表することに情熱を傾けていたか。美術家として純粋であったかが、うかがい知れます。
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『いわき市立美術館』は、とてもいい美術館だと私は思います。何が良いって、企画展が良いのです。 なかなか良い企画展を幾つも開いてくれます。ぜひ、いわき市民の方は利用していただきたいなぁと思うのです。
#というより、市民の方に広く利用されているから、いい企画展ができるのかな。