映画『おくりびと』をご覧になったことがおありだろうか。
最後の旅立ちに際して、故人に美しい化粧『送り化粧』を施し、ありし日の姿を取り戻し、あの世へと送り出す『納棺師』を描いた映画だ。
この『送り化粧』を大震災で被災し、取り壊されなければならない建物に施したい。
在京のライブペインター、ナカジマシゲタカが発案し、企画された。
アーティストとして参加するナカジマシゲタカ、たんようすけの2人は、普段はそれぞれ建築設計の仕事に携わっている。だからだろう、何十年の歴史とともに地域を見守ってきた建物が、何もなく消えていく現実に歯がゆさを感じたのだろう。
今回、『オクリエ』を施されるのは、小名浜港のそばの鯨岡肉店と書かれた白く大きなビルだ。
そのビルは、独特の存在感を示していた。小名浜港の象徴的なビルだった。
震災後の小名浜港を巡視したとき、あぁ、ここまで大津波が来てしまったんだ・・・と愕然としたのを覚えている。
現在の鯨岡肉店は、鹿島ショッピングセンター・エブリア内に店舗を構えている。
このビルは住居としても使われていた。制作にあたって、鯨岡さん家族への聞き取りが行われ、デザインがが練られてきた。
小名浜港がかつて「小名浜海岸」と呼ばれていた頃、沿岸に美しい松林があったこと。さらに、新しい命の芽吹きのイメージなどから、ビルの壁面には松の木をモチーフにした壁画が描かれることになったという。
美しい伸びやかなラインで、どこまでも伸びていく新緑の木々をデザインした、たんようすけ(手前)。
新しい命のきらめきを、芽吹きをデザインするナカジマシゲタカ。異なる2人の感性が融合するとき、どんな美が生まれるのだろうか。
一般の参加者も建物の表側にスプレーペイントで参加できた。
アートの力で街を見つめなおし、小名浜を復興させていくための足がかりとしたい・・・そんな想いを感じた。
これらの催しは、7月16日~18日にかけて、すべて公開イベントとして行われた。
被災地をどう、復興していくか・・・。
多くの方が被災し、それぞれに受けた傷も異なり、立場も異なる。
被災地は、今も復興に向けてなかなか歩みだせないでいる。
『それぞれに立場が異なり、相手の痛みを代弁するのは大変難しい状況にある。しかし、まず、それぞれが声を上げる必要があるのではないだろうか。動けるものは動き出し、それぞれの目指す復興へのビジョンを示していく。そして、それらを行政などが強力に支援してほしい。これも一つの復興へ向けた歩みのカタチだろう』
そんなことを感じさせられた連休でした。
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送り化粧「オクリエ」
日程:7月16日(土)、17日(日)、18日(月)
参加アーティスト:
ナカジマシゲタカ(Butterfly Under Flaps.)
たんようすけ(からみほぐし研究所)
主催:UDOK. 協力:有限会社トライアート
PS・・・主催のUDOK.は今週末に、こんないい企画をやるようです。
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いわきの七夕でとくさんにとってめらったものです[e:731][e:731]七夕の写真アップして下さい[e:113]男女4人組です[e:811]
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メッセージありがとうございます。
今週末くらいに記事にしたいと考えています。よろしくお願いします。
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楽しみにしてます[e:787][e:731][e:731]
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>七夕さん
ごめんなさいね~。できるだけ早くアップできるようにがんばります。