武蔵の国一宮『氷川神社』に詣でてきました。

氷川神社(ひかわじんじゃ)は、埼玉県さいたま市大宮区高鼻町一丁目にある神社で、足立郡を中心に武蔵国(東京都・埼玉県)各地にある氷川神社の総本社でもある霊験あらたかな神社です。

主祭神は須佐之男命・奇稲田姫命・大己貴命。他の氷川神社と区別するために「大宮氷川神社」とも呼ばれることもあります。 なお、大宮の地名は氷川神社を「大いなる宮居」すなわち「大宮」と称えたことに由来しています。
実家にもどった7月11日、雨の中でしたが参拝してきました。まずは、参道から見ていきましょう。
20100711_hikawa-3.jpg 
旧中山道の大宮区吉敷町から神社まで、およそ2kmの表参道が、ほぼ南北に延びており、「氷川参道」と呼ばれています。参道には三つの大鳥居があり、中山道と分かれる位置に「一の鳥居」、市立図書館近くに「二の鳥居」、境内入り口に「三の鳥居」がある。参道周辺には勅使斎館等の行事施設や市立図書館・博物館が並ぶほか、大型マンションが並ぶ地域もあるが、おおむね閑静な住宅街。特に神社周辺の高鼻町は古くから高級住宅地となっており、建築制限が課せられています。


20100711_hikawa-1.jpg 
写真の二ノ鳥居は、ちょっと変わった因果を持っています。1966年(昭和41年)7月22日に明治神宮の大鳥居(第二鳥居(木造鳥居では国内最大))が落雷によって破損したため、新たな鳥居が1975年(昭和50年)に竣功された。落雷した鳥居は移設され、1976年(昭和51年)4月5日に氷川神社に竣功されました。これが現在、この市立図書館前にある二ノ鳥居(写真)である。このとき、もともとあった二ノ鳥居は「裏参道」側に移設されました。
20100711_hikawa-3.jpg 
二ノ鳥居から三ノ鳥居まではおよそ500mあります。長い参道ですね。
20100711_hikawa-4.jpg 
参道はすべてケヤキ(埼玉県の木)等の並木で覆われている。古来より松が多かったが、明治以降は杉が主体になりました。しかし、太平洋戦争中から戦後にかけて燃料として伐採され、また参道わきに自動車を走らせたことから排気ガスで枯死し、汚染に強いケヤキが6割を占めるようになったが、ケヤキもまた汚染により弱ってきています。
20100711_hikawa-6.jpg 
ケヤキを含め、参道には30種類680本の木々があり、幹回りが2メートルを超える古木25本を市の天然記念物に指定している。写真の樹も天然物のケヤキです。
20100711_hikawa-8.jpg 
巨大な樹木の並ぶ並木はまさに神がかった空気を帯びていました。
 20100711_hikawa-7.jpg
並木の脇には、古くからの名店があります。名代「氷川だんご」は参拝を済ませた方が、帰りに買っていく「お宮参り」の定番のお土産となっています。
20100711_hikawa-11.jpg 
三ノ鳥居の近くには趣のある建物があります。入って正面が勅使斉館(もと男体社神主岩井家跡)、8月の例大祭で皇室から遣わされる勅使が休まれるところです。また、入って右手の建物が呉竹荘です。神前式の結婚式場です。実は、私の父母もここで結婚式を挙げたそうです。 今日は門がしまっていたので、中を見ることができません。残念!
20100711_hikawa-12.jpg 
幹の周りが10mはゆうにあろうかという古木を門に構えています。素晴らしい日本邸宅ですね。
20100711_hikawa-13.jpg 
さて、お待ちかね。三ノ鳥居をくぐって、境内に足を踏み入れます。アンダーになった画像を無理やり起したので、ノイジーになってしまいました。ちょっと見苦しいですが、ご容赦ください。
20100711_hikawa-14.jpg 
境内に足を踏み入れると、石畳が敷かれた参道が続きます。巨大な樹木に覆われ、閑静な空間となっています。
20100711_hikawa-15.jpg
20100711_hikawa-16.jpg 
20100711_hikawa-17.jpg 
 
20100711_hikawa-19.jpg 
20100711_hikawa-20.jpg 
緑の樹木に覆われるように朱塗りの欄干の神橋が神池にかかっており、その先に楼門が構えている。無言の迫力をたたえていた。
20100711_hikawa-21.jpg 
神橋から神池をみると、いつも変わらずに亀が甲羅干しをしている。常に変わらないものがここにある。
20100711_hikawa-22.jpg 
雨がしとしとと降り続ける・・・七月の雨。
20100711_hikawa-24.jpg 
禊のために、お清めをする。
20100711_hikawa-25.jpg 
禊をして振り返ると、そこには「そびえ立つ朱塗りの楼門」
20100711_hikawa-26.jpg 
20100711_hikawa-27.jpg 
20100711_hikawa-28.jpg 
楼門をくぐって一歩中に入ると、そこは神域。緑の連子窓をはめ込んだ塀が周囲を囲んでいる。
20100711_hikawa-29.jpg 
巨大なクスノキに囲まれた舞殿が神域の中央に設けられています。これは祭神に舞いを奉納する建物です。この舞殿の後ろに拝殿があります。
20100711_hikawa-30.jpg 
小雨の降り続ける中だったが、多くの参拝者が訪れていました。
20100711_hikawa-32.jpg 
拝殿をのぞき見る。社殿はこの奥にあるが、拝殿の陰になっていてよく見えなかった。現在の社殿は昭和15年(1940)6月に建て替えられたもので、流造りとなっています。
社殿には、三柱の神が祀られている。高天原を追放されて出雲の簸(ひ)の川上に降り、八俣の大蛇を退治して草薙剣を天津神に献じた須佐之男命(スサノオノミコト)と、その妃だった奇稲田姫命(イナダヒメノミコト)、須佐之男命の6世の孫(異説では子供)の大己貴命(オオナムチノミコト)。いずれも出雲神話で著名な神々です。
20100711_hikawa-31.jpg 
拝殿に参拝して振り返ると、舞殿が見事な迫力で鎮座していました。
20100711_hikawa-37.jpg 
20100711_hikawa-35.jpg 
幸福を祈る人々の想いが詰まった祈願絵馬。中央の絵馬が印象的。元気な赤ちゃん、きっと産まれたことでしょう。
20100711_hikawa-36.jpg 
こちらは学校の先生?塾の先生?が書かれた祈願絵馬。いまごろ、生徒さんはきっとそれぞれの道で頑張っていますね。
20100711_hikawa-39.jpg 
20100711_hikawa-41.jpg   
以上で、氷川神社を後にしました。機会があれば、川越の氷川神社にも行ってみたいです。 
 

2 Comments

  1. SECRET: 0
    PASS: 696d29e0940a4957748fe3fc9efd22a3
    はじめまして。
    さすが氷川神社の本社だけあって広々としてますね。
    ここは来年、生誕400年を迎える保科正之公の生母、お静の方が武田松姫(磐城平藩内藤家とも縁のある方)につれられ出産祈願を祈願をした所なので一度訪れてみたいと考えている場所です。
    鉄道博物館の行き帰りに寄るのがいいんでしょうね。
    スポッツ

  2. SECRET: 0
    PASS: 696d29e0940a4957748fe3fc9efd22a3
    こんにちは、スポッツさん、コメントありがとう。
    大宮氷川神社は、初詣の参拝客数が全国トップ10にランクインするほどの神社らしいのです。それほどのところなので、数々の逸話があると聞いています。すべてを記事中に盛り込むわけにはいかなかったのですが…そのうち追記しようと思っています。
    近年のパワースポットブームです。大宮氷川神社も注目ですね。
    #パワースポット系の記事をあと一つ、近日中に書く予定です。

Comments are closed.