平七夕祭り2011 平一町目公園~泉崎青年会によるじゃんがら念仏踊り奉納~

8月7日(日)、平一丁目公園では、一打の会の和太鼓演舞に続いて、泉崎青年会によるじゃんがら念仏踊り奉納が行われました。今年は「じゃんがら念仏踊り」がたくさん奉納されました。
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じゃんがら念仏踊り(じゃんがらねんぶつおどり)は、福島県いわき市に伝わる郷土芸能で、鉦、太鼓を打ち鳴らしながら新盆を迎えた家などを供養して回る踊念仏の一種。市内では単に「じゃんがら」と呼ばれ親しまれている。主に毎年8月13日から15日までの3日間行われ、いわきの夏の風物詩となっています。また、いわき市の無形民俗文化財でもあります。
じゃんがら念仏踊りの起源には諸説ありますが、鍋田三善が天保年間に記した「晶山随筆」では袋中上人に起源があるとされています。市内の集落ごとに、その地区独特の形態で伝承され、およそ次のような特徴がある。
踊り手
地区毎の青年会・保存会等の主に若者十人〜十五人程により構成される。近年女性の踊り手も見られるようになった。集団の内一人は弓張提灯を手にして踊る提灯持ち(会長、使者などとも呼ばれる)であり、太鼓が三人、鉦が七人〜十人程からなる。また、市内遠野地区、北茨城市大津町などでは笛も加わる。

衣装
浴衣に白襷、手甲、白足袋、鉢巻。提灯持ちは浴衣に黒紋付。太鼓には紺地に白抜きで「南無阿彌陀佛」と染め抜かれた布(太鼓着物と呼ばれる)が巻かれる。


踊り
提灯持ちを先頭に一列になり、鉦と太鼓を繰り返し叩きながら新盆の家の庭先などに現れる。(流し・道中囃子) 盆棚に一礼後、太鼓を叩く者が三人一列に並び、その周りを鉦を叩く者(鉦きり)と提灯持ちが楕円状に取り囲み、輪をなして踊る。
まず太鼓に合わせ唄いながら合掌の所作を伴う手踊りをし(念仏)、 唄い終わると掛け声とともに鉦・太鼓を叩きながら踊る。(ぶっつけ) 太鼓は腰を沈め片手でリズムを刻みつつバチを持った手を舞わせながら叩くなど技量が要求されるが、それだけに見ごたえがある。また鉦きりは摺足で円を描くように踊る。


「ナァハァハァー、モォホホホーィ…」といった念仏に節を付けたとされる唄に続き、「盆でば米の飯、おつけでば茄子汁、十六ささげのよごしはどうだ…」などと唄われる。また他にも「磐城平で見せたいものは、桜つつじにじゃんがら踊り…」「閼伽井嶽から七浜見れば、出船入船大漁船…」などとも唄われます。
以上のような特徴があります。では、ご覧ください。


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3人の太鼓の周りを7人の鉦が囲み、念仏を口ずさみ踊ります。
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太鼓に使われる鉢は神聖なもの。その形は霊魂のようにも見えます。
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太鼓は腰でつり上げられ、グッと腰を落とした力強い姿勢で太鼓が打たれる。
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ときには、ほぼ地面に座り込むような中腰姿勢で、太鼓が打たれる。強い足腰がなければ、できることではない。
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いわき市では、この『じゃんがら念仏踊り』が、新盆を迎えた家庭を廻って、仏前で奉納されるのです。朝から廻り始めて、深夜にもおよぶ場合もあり、総移動距離は40kmにも達することがあるそうです。
故人を弔う、先祖に祈りをささげる。 強い想いがあるから、できることなのかな。
以上、泉崎青年会による『じゃんがら念仏踊り』奉納でした。