東日本国際大学の桜。いわきの復興を支える学生の成長を見守ります。

仕事で出入りをしている東日本国際大学の桜・・・毎年、この桜を見るのが楽しみです。撮影は2012年4月18日でした。
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東日本国際大学・いわき短期大学は、平成23年度の卒業生の就職率が100%を達成していることからもわかるように、地域に根座した人間教育を実践されています。建学の精神を儒学(孔子の教えを基にした道徳教育)に据えています。
この東日本国際大学の起源を調べてみますと、江戸時代までさかのぼります。

1630年に林羅山が江戸・上野忍ヶ丘に私塾を設立。徳川義直の援助で2年後に孔子像をまつる先聖殿を建立。1690年に5代将軍・綱吉が江戸・神田湯島台に大成殿を建立し、孔子像を移させました。これが湯島聖堂と言われています。
そして、1797年に湯島の聖堂・学舎を林家から幕府に移し、昌平坂学問所(昌平黌)と改称しました。
明治時代に入って、明治政府に引き継がれた昌平黌は、昌平学校として再開され、東京大学の前身となりました。そして、1903年になると、私立東京開成中学校内に開成夜学校が設立され、 昌平黌の歴史と精神が引き継がれました。
この開成夜学校は、1936年に昌平中学に改称、1948年には学制改革により昌平高等学校と改称されました。
この昌平黌が現在のいわき市に移設されたのは、1966年に昌平黌短期大学が設立されてからのことで、これにともなって、昌平高等学校は募集停止。
1972年には、法人名を昌平黌とし、「いわき短期大学」と校名変更。そして、1995年に東日本国際大学経済学部を設置しました。2000年に附属中学・高等学校を設置し、中高一貫教育をスタートさせました。
現在は東日本国際大学に経済情報学部と福祉環境学部、いわき短期大学に幼児教育科と上級コースとして専攻科福祉専攻を設置。さらに実習園としての附属幼稚園を持つなど、総合的な学園を作っています。
1903年の開成夜学校の設立から数えて、110年にあたる節目の年を迎えて、ますます発展していくものと思われます。
震災によって1号館が被災しましたが、より良い教育環境を提供するために新校舎を建設中とのことです。1号館のなくなった桜はどこか寂しそうですが、いずれ完成する新校舎に彩りを添えてくれることでしょう。
では、東日本国際大学の桜を紹介しましょう。

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キャンパスに時を刻む大きな時計。桜の中にとても映えます。   
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ここは学生たちが毎年、桜見を楽しむポイントです。どの大学にも桜があるかと思いますが、東日本国際大学の桜はまるで、桜の山のように見えます。
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学園内では、新校舎建設のための重機が動いていました。新校舎の完成が楽しみです。
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毎年、このキャンパスで咲き誇る素晴らしい桜の開花に、学生たちは春の訪れを感じ、気持ちを新たにすることと思います。今年も、この素晴らしい学び舎での出会いと学びを通して、皆さんが成長されることをお祈りいたします。
きっと来年の3月には、いわきの、福島の、東北の復興を支える若者がたくさん巣立つことでしょう。