海が隠される・・・。

1月某日、海を見たくなった。
四倉方面に車を走らせる。
いわき市内は海岸線のようすが変わりつつある…。
被災地域の家屋は基礎の撤去が始まった、被害を受けた防潮堤は再建の工事中、防災緑地も新設される…。
被災の経験から、防災への新しい取り組みが動きつつある…。

道の駅よつくら港から四倉海岸を臨んで…。
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防潮堤の建設のために、消波ブロックの生産が急ピッチで進められている。作っても作っても必要になるようだ。震災前にはこんなにたくさんの消波ブロックがつくられ、出荷待ちの山をつくることはなかったように思う。
こんな風景をところどころで見るのだ。
久ノ浜地区では被災家屋の基礎の撤去が進んでいる。
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久ノ浜も津波の被害が大きく、同時に発生した火災で多くの家屋が失われた地区だ。ここも防災緑地にする計画があるらしく、被災家屋の基礎の撤去が始まった。
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基礎がなくなり更地になるとどうなるのだろう。 人々の家がそこにあった名残が消えてしまうのかもしれない。
次に進むためには必要なのだろう。けれど、複雑な感情を覚えてしまう。
四倉~久ノ浜の海岸線には新たな防潮堤が建造中だ
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震災前に整備されていた防潮堤よりも大きく、丈夫な防潮堤が再建中だ。
もちろん人々の命を守るためのこと。
けれど、新しい防潮堤は大きいなぁ~。
それまであった砂浜に屹立する大きな壁だ。だいぶようすが変わってしまうな~。
ここではもう海水浴はできないのかな・・・。
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震災前には初日の出を見る地元の人々でいっぱいになった波立海岸。
今は消波ブロックがたくさん転がっている。
砂浜がずいぶん狭くなった。
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一部分が完成した防潮堤ごしに海を見ようとしてみた。
海は見えないな。やはり海は隠されてしまうんだな。