ここにも春の知らせが…天田愚庵邸

子鍬倉神社に参拝した足で、松が岡公園235まで行ってみました。

本当に行ってきただけなんだけれども、天田愚庵邸が松が岡公園のふもとにあるのを思い出して、写真94を撮ってみました。

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ここで、簡単に 天田愚庵について、説明しておきます。詳しい説明は63こちらのサイトをご覧ください。

天田愚庵は、明治時代の中頃に活躍した歌人です。1854年に磐城平藩士の子として生まれました。1868年に起こった戊辰戦争で両親と妹が行方不明になったため、たずね歩いて全国を旅しました。その間、山岡鉄舟や清水次郎長を始めとする多くの人々と出会いました。

34歳で禅僧となり、人間としてありのままの心を歌う万葉調の歌を正しいものと考えて、和歌の世界に再びそれを広めました。友人でもあった明治時代の代表的な歌人の正岡子規は、愚庵の影響を受けて万葉集を研究し、和歌の革新運動を行ったことでたいへんよく知られています。その意味で、愚庵は子規が行った文学運動の草分けとして重要な人物です。

普段は、建物の中に入ることはできないようで、少し残念でした。

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この彫像も小滝勝平氏の作によるものです。最近になって彫刻を誰の作か、注意してみるようになりました。

いわきで氏の作品と意識してみたのは『未来の風』に続いて1322作目です。市内にはもっとたくさん氏の作品があるのかもしれません。この先、どこで出会えるか楽しみになってきました。

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じっくり見れば、息遣いまで伝わってきそうな彫像です。

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公園内の235のつぼみも暖かな日差しをうけて、少しずつ膨らんできているようです。

開花が楽しみですね。松が岡公園の桜はそれは見事なものです。

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公園の池では、亀さんが頭をのぞかせていました。亀さんももう冬眠から覚めて泳いでいます。本当にもうだなぁ。