日曜日の雨は残念でした。
帆船「あこがれ」を撮影した後、そのまま帰るのはちょっと悔しいので、海洋環境水族館アクアマリンふくしまへ行ってみました。とても好きな水族館なのですが・・・2年ぶりくらいですかねぇ。たぶん・・・。
雨だし、時間も早いから、人が少ないぞっ。ラッキーです。
それとも、ゴールデンウィーク明けだからでしょうか。人が少ないほうでしたよ。
アクアマリンふくしまといえば、生きた化石=シーラカンスの研究で有名ですよね。入口に、シーラカンスのオブジェがあります。このオブジェは、鉄骨や針金などの鋼材でできています。また、あくあまりん周辺にはこれと同じような作品がいくつかあります。ご興味のある方は、探してみてください(後ほど、一点だけ紹介します。)
ではでは、中に入りましょう。
館内に入ると・・・鯉のぼりならぬカツオのぼりが出迎えてくれました。アクアマリンふくしまでは毎年この時期にカツオのぼりが見られます。 ちなみにいわきのカツオはうんまいです。厚めのお刺身をにんにく醤油で食べると、たまりません。
エントランスに入ると、古代の魚・生物たちの展示コーナーとなっています。化石や現代でも、古代の姿をとどめているカブトガニやガーパイク、肺魚の仲間などが展示されています。
古代魚(左)とシーラカンス類(右)の化石です。もちろん展示されていた化石はこれだけではなく、アンモナイトや三葉虫、爬虫類の化石など、とてもたくさんありました。
チョウザメです。なお、チョウザメはサメの仲間ではありません。チョウザメ目チョウザメ科の全く別な魚です。サメは軟骨魚類ですが、チョウザメは硬骨魚類です。しかし、硬骨魚類でありながら、体の骨のほとんどが軟骨でできているという不思議な魚です。そのあたりも、古代魚といわれる所以なのでしょうか。
以前、水族間の裏側を見せていただけるバックヤード・ツアーに参加させていただいたときに飼育員さんに伺ったのですが、このぐらいのサイズではキャビアはまだとれないそうです。残念ですね(何が?)
あとで、気がついたのですが・・・カブトガニを撮影するのを忘れました。しまったな~。アクアマリンふくしまにはちゃんとカブトガニもいます。
アクアマリンふくしまは環境水族館ですので、生物の生活環境を館内に再現し、自然に近い状態で見れるようになっています。その点も普通の水族館とは違って、面白いです。
ウグイとナマズです。ウグイは日本の河川の代表的な魚ですね。子どものころには釣りざお担いで、よく釣りに行ったものです。ナマズはまだ食べたことがないなぁ。
●海獣のコーナー
アクアマリンふくしまの人気コーナーの一つです。写真はセイウチ君ですが、トドもおります。ちょうどお食事タイムでした。餌は、魚・エビ・イカなどのようです。とにかくたくさん食べますねぇ。
セイウチ君の牙はすごいですね。 この牙を使って、氷壁をよじ登ることもあるんです。なお、象牙と同じくセイウチの牙が目的で乱獲されたこともあったそうです。悲しいことですね。
●海洋と生活のコーナー
海洋と生活のコーナーでは、昔使われていた伝馬船(てんません)や、貝塚が展示されていました。この地域一帯が海洋と密接な生活様式であったことがわかります。
アンモナイトの化石です。直径で40cm以上はあり、 大昔の海洋生物は大きかったのだなぁと思いました。今はこんなに大きな生物はいないですよね。ちなみに、アンモナイトは貝類ではなく、タコ・イカの仲間です。現存する生物で近いものでは、オウムガイがあります。
シナノキは広葉樹の化石ですね。広葉樹は温暖な気候で育ちやすい傾向がありますから、その地層時代の気候を知る目安となります。
メタセコイアの化石です。メタセコイアは中学の理科、高校の地学の教科書によく出てくる化石です。ちなみに針葉樹です。
●沼ノ内のウナギコーナー
いわきはウナギもおいしい所でして、平田町のうなぎ処:魚栄の大串は絶品。ちょっとですね・・・他では食べれませんよっていうレベルです。・・・・それはさておき、沼ノ内弁財天の境内にある賢沼には、1mを超える巨大ウナギがいるっていう噂です。本当かどうかは分かりませんが・・・そういう雰囲気はありますね。
アクアマリンふくしまでは、うなぎの保護・研究もしているようです。写真は胴長です。ちょっとほしいなぁ。海に入って撮影しなきゃいけないときとかよさそう。普通の靴で海に入ると、砂利と塩で大変なことになることを先日痛感しました。
●亜熱帯の河川のコーナー
次のコーナーは、環境水族館アクアマリンふくしまが、環境水族館と冠する所以のコーナーです。このスペースには亜熱帯の河川の様子が再現されて観察できるばかりか、フルーツバット(コウモリ)も放たれていて、亜熱帯の自然がまるごと引っ越してきたようになっています。
写真は、筆者もその昔買っていたアジアアロワナの紅龍です。見事なアロワナですね。60cmはあろうかというビックサイズです。水槽が大きいからでしょうか。えらめくれも目落ちも全くありません。
素晴らしいなぁ~~。
・・・・ということで、環境水族館アクアマリン編は第一部完、次に続きます。