白河市の桜を見物しました。(城山公園)

小野の夏井千本桜につづいて、白河市に来ました。

まずは小峰城を見学。小峰城を囲む城郭は、城山公園と称され、白河市の桜の名所に数えられています。
残念ながら、われわれが訪れたときには、少し見ごろを過ぎてしまって・・・が目立ってきていました。
 
小峰城の歴史を振り返ると、寛永9年(1632年)に丹羽長重公により本格的に築城されはじめたが、城の石垣が何回となく崩れたため、ついに人柱を立てることになったそうです。人柱は築城現場を最初に通った者で、身分の上下及び老若男女の別なく選ばれることになりました。そこへ、たまたま父を迎えにきた藩士和知平左ェ門の娘が不運にも現場を通り、捕らえられ人柱となったと伝えられています。この娘を哀れんで城内に桜が植えられ「おとめ桜」と称されるようになった。なお、今の桜は戦後に植えられたそうです。

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少し悲しい物語のある桜ですが、とてもきれいな桜道でした。
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小峰城天守閣を背景に桜にピントを合わせてみました。


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なお、この門は映画「武士の一分」の撮影で使われました。その様子は白河観光協会のこちらの記事に紹介されています。
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石段もしっかりとしたものでした。福島といえば、会津若松城ばかりが注目されていますが、まだまだ光をあてなければならない歴史的建造物がたくさんあるのではないでしょうか。
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小峰城の天守閣は三重櫓という構造をとっており、完全な木造建造物です。戦後に復元されたものですが、当時のままに復元されています。
しかし、現在の建築基準法に則った建造物ではなく、安全が保障できないために建物への入場は許可されておりませんでした。しかし、これだけの貴重な文化財を眠らせておくには忍びないとのことから、一度に入館する人数を制限して安全性を確保するという条件付公開とされています。
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天守閣内部には、無料で入場することができます。ただし、受付の下駄箱に履物がしまえる人数までということで、たぶん50名くらいまでだと思います。出窓から外を見てみました。
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さらに、砲術用の小窓から、外を見てみました。このような砲術用の小窓が多くありました。戊辰戦争では活躍したのでしょうか。
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武士の一分の告知ポスターが張られていました。
なお、僕もこの映画を見ました。武士という生き方はある種、とても不器用な一面があるようです。命を懸けようとも、決してぶれることない「軸」があるのです。この映画のテーマである「命を懸けて、守らねばならない一分がある」がそれを象徴しています。また、武士である夫を支える妻も「軸」をもっていて、夫を支え、尽くし、凛とした強さを持っている。日本女性らしい強さと美しさを感じました。
まさに絶望の中にも希望があるのだと思わせてくれる作品でした。まだごらんになっていない方はぜひご覧ください。