5月16日(日)、お仕事(写真撮影)で南相馬市に行ったのですが・・・その帰りに耳寄りな情報をキャッチしました。「このあたりにでっかい仏様がある」・・・らしいのです。
そのときは、仏像も最近撮影していない・・・撮ってみるのも良いかもしれない。パワースポットめぐりも流行っているしなぁ~くらいにしか思っていなかったのです。
行って見てビックリ…!!噂に聞いたことがありますよ。
仏像は百尺聖観世音尊像(麿崖仏)といます。
この仏さまの由来をひもとくと・・・明治35年生まれの相馬市出身の仏師・荒嘉明氏は23才の年に家を出て、6年間全国の古社寺、史跡を訪ねあるきました。そして千体の仏像を作るよりも、生涯一仏一体の超巨大製作をなし、ながく後世にこれを残そうと決意。 時に昭和6年、荒嘉明氏29才。以来三十余年、あらゆる困苦欠乏に耐え製作に専念したが、昭和38年、完成を見ずして62才で逝去した。その後2代目が継ぎひとりつるはしをとって彫刻を行っていたが、昭和53年、53才にて逝去。現在は三代目が事業の継続中・・・とのことです。
制作段階では、完成すれば、麿崖仏としては国内最大のものだった。これほどまでにスケールの大きいものが、私の暮らす福島県にあるとは・・・。こういう経験を最近よくしますねぇ~。住んでる地域を見直してしまいます。
麿崖仏とは自然の岸壁にそのまま彫られた仏のことです。じっくり観察すると、そうとう岸壁を削り込んでいることが分かります。初代の方はこれをつるはしで削ったのでしょうか。執念が篭っていそうです。
残念ながら、観音様は膝から下がまだ完成していません。当然、蓮台もありません。それでではないのでしょうが・・・手には蓮の花をお持ちになっておられます。
蓮池に映り込んだ観音様がきれいです。あたりの緑とあいまって、静かな空間が生まれていました。
観音様の前には、雨でも参拝できるように、屋根つきの参拝スペースが設けてあります。
ちょうどこのような感じです。制作資金が足りず、制作が中断されている・・・と聞いては、少し多めにお賽銭を差し上げたくなりました。せっかくの親子三代にわたる大事業・・・完成の日を見たいものです。
ところで・・・・
左手の建物は、お土産売り場になってまして、相馬市の代表的な焼きもの『相馬焼』などを扱っていました。
相馬焼は、江戸時代の元禄年間に、相馬藩士の半谷休閑が地元で陶土を発見し、下男の左馬に命じて日用雑器を焼き始めたのが始まりと言われています。浜通り北部に当たる相馬藩領は、相馬野馬追の伝統があるため、藩主・相馬一族の家紋から繋ぎ駒や走り駒が意匠となっており、縁起物として好まれています。
相馬市の相馬駒焼は専ら藩への献上品として親しまれたのに対し、この大堀相馬焼は大衆向けの民窯として親しまれました。
なるほど・・・用の美というのでしょうか。普段使いのものが多いようです。価格も焼き物としてはけして高くはない。 (価格は一応伏せさせていただきました。)
最後に、ちょっと寄り道グルメ 『しみてん 木の幡』 で凍天(しみてん)をいただきます。
けっこう並ばれていますねぇ~。並んでいると、あと15個で完売ですとの声が聞こえてきた。あれ~?買えるかなぁ。
ちなみに、凍天は福島県の名産『凍餅(しももち)』に程よい甘さの衣をつけて揚げたものです。
福島名産の凍餅には、多くの葉緑素と繊維質を含み消化がよく「アルカリ性」「無添加」の自然食品であります。保存性はもちろん味、香、ミネラルをたっぷりと含み安心してオススメできる自然食品です。
揚げたてを撮影・・・ありつけるかなぁ。 あと、数個しかないって。
運良くゲット・・・残り6個のうちの1個をゲットです。こころなしか夕日に輝いています。
カレーパンのように見えますが、味はアメリカンドックのようなふんわりと甘い生地に草餅が包まれていて、その草餅が良い香りをだしています。一口食べると、よもぎの風味が鼻へ抜けていきます。すごくさわやかな味わい。 これはお土産におススメしたいですね。
そんなわけで、相馬市で遊んじゃったよという記事でした。