僕がこのいわきの街に住み始めたのは2002年のことだ。今年でちょうど8年目ということになるのだろう。もういわきは第2のふるさと言っていいほど、僕の人生にとって重要な場所となった。
そのいわきの街を自分なりに見つめなおしてみたいと思い始めている。また、自分の住む街を盛り上げよう、見直そうとする人もいる。
先日、創刊した 福島美少女図鑑 もそういった人々による活動のひとつ(僕の撮影した創刊イベントの記事もぜひお読みください)。
また、momo(もっと おなはまを もりあげる おーがないぜーしょん)というグループによるonahama
sanpo walking(この活動には機会があれば、必ず参加したいと思っている。)もそうである。
とりあえず、僕はアマチュアカメラマンとして、身近なところから・・・昔の撮影を見直してみた。撮影したのは2006年7月30日暑い日だったのを覚えている。そういえば、このときはEOS20Dを使っていたのだな。なかなか良く撮れるいいカメラだった。
いわき駅を踏切から望んで・・・。
いわき駅は、『特急スーパーひたち』によって、関東圏とつながる交通の要所。その役割は今も変わらない。
駅ビルからつながる連絡通路があり、JR東日本(常磐線、磐越東線)が乗り入れしている。
いわき駅南口前に広がるロータリー。タクシー乗り場がある。左に見えるのが駅舎。駅ビルが入っていた。
駅ビル1階には惣菜屋さんや食品を扱うテナントが入り、2階には書店やレストラン、3階にはCDショップや若者向けの洋品店などが入っていた。
駅ビルはyanyan(ヤンヤン)の愛称で親しまれた。イトーヨーカドーをのぞけば、駅近辺に大きなショッピングセンターはなかった時代、若者文化の中心だったのだろうか。また、地域の大学として根付いている東日本国際大学には福祉環境学部が新設され、福祉関係の事業業者がいわき市内に増えてきたのも、この時期だったように思う。
いわき駅の左手には、おおきなクレーンが見える・・・駅前再開発が始まっていた。(それで写真に残しておこうと思ったのかもしれない。)
いわき駅向かいのバス乗り場。当時のバス乗り場は簡易なものだった。
駅ビル(ヤンヤン)の3階から、再開発の進むいわき駅前を見る。今はLATOVの建っている場所だ。
いわき駅北口へ続く連絡橋。無骨な鉄骨で作られている。あまりきれいに使おうという意識がないのか、結構ごみが落ちていた。(今はきれいだけどね・・・昔は汚かったよ。)
駅北口には昔も今も鈴木辰三郎翁の銅像が、いわきの街を見守っている。
(鈴木辰三郎翁は、昭和20年の戦災により未曾有の打撃を受けたこの地で、初代民選市長に選出されると、その卓越した洞察力と固い信念をもって戦災地域の整備、市庁舎の新築、新制中学校の建築、鎌田山上水道の計画、城山跨線橋の架設に尽力し、また、財政供給源として競輪場の開設等、幾多の難事業を成功させた大人物です。)
いわき駅をでて左手を見る・・・イトーヨーカドーが遠くに見える。ところで、いわきの中高生は自転車でどこへでも行ってしまう。(結構、アップダウンのある地形なのだが)、とても元気だと思う。右の写真は今はなくなってしまったダイニングバー茉凛、ステーキがおいしかったなぁ。
新世界館ビル。このビルも今はリフォームされてきれいになっているが、当時は時代を感じさせる建物だった。東映系列の映画館が入っており、3回には居酒屋わびすけが入っている。(居酒屋わびすけは、ボリューム満点、安価な食事が人気の居酒屋です。今でも大人気です。)
そして、いわきを象徴する学校である平成人学校の入っている石島公民館だ。いわきでは磐城高校が名門高校として認知されており、中学浪人しても磐城高校に入学したいと希望する学生が多くいたそうです。そういう方のために設置されている成人学校です。また、代々木ゼミナールのサテライト予備校なども入っています。
子ども向け英語教室、児童向け英会話教室として実績を持つ旺文社LL教室も入っている。
いわき駅前も少しづつ変わっていく・・・。
銀座通りと呼ばれる通りへ歩みを進める。この通りは七夕の季節になると、七夕飾りできれいに彩られる。
今も営業を続ける洋品店ナカノと堀薬局。昭和の時代を感じさせる建物だ。
こんな建物もまだ残っている・・・。新しく生まれ変わる一方で、古きものも同居する街。それがいわきだ。
銀座通りにあるヤマニ書房本店ビル。いわきでは一番大きな書店だ。パソコン教室なども入っている。今は本店の規模を縮小し、イトーヨーカドー、SATY、LATOVなどにもテナントを出している。
銀座通りをいわきワシントンホテルへ進むと、交差点左手に角忠という街の本屋さんがある。なかなか雰囲気のある店構えだ。
なんの建物かはわからないけれど、今は取り壊されてなくなってしまったビル。このビルは何だったのでしょうか。ご存知の方は教えてください。どこかの塾や学校が使えば良いのにと思っていた。
そして、いわきワシントンホテル椿山荘。生涯学習センターなども入っていて、毎日さまざまなセミナーが行われている。1階には若者に人気のサーティーワン・アイスクリームや、イタリアンレストランLaParija(ラ・パリージャ)も入っています。
LaParija(ラ・パリージャ)はオープンテラスになっていて、おいしいイタリアンをいただきながら、ライブ演奏を楽しむこともできる。なかなかおススメです。また、ワシントンホテル2階のレストランでは、ランチタイムに格安でホテルメニューのバイキングを楽しめます。
昔ながらの酒屋さん『大喜多や』です。品揃えが豊富な酒屋さんです。
豊松です。いなりずし、のり巻き、ちらし寿司などを扱うお店だ。昔の僕はコロッケの富松を撮影するのを忘れたようだ。まぁ、そのうち紹介します。
そして、いわきの少年のメッカ、いいじまホビー。ラジコンやプラモデル、模型などを扱っています。とくにプラモデルの在庫は豊富です。
店先にも所狭しとプラモデルが並んでいます。店の中に入ると、レアアイテムばかりで夢の世界ですね。
古い建物を利用した若者向けのお店も増えてきました。あえて古臭さを捨てずに、お店の味としています。こちらはスケートボードの専門店です。
こちらは、蔵を改造したカットハウス(理髪店)Elanです。白い建物が素敵でしょ。
いずれ、お邪魔してみたいですね。
こちらは、club SONICです。いわゆるクラブではありません。 ライブハウスです。プロを目指す少年少たちや、インディーズバンドの皆さんが、日夜音楽活動をしております。
そして、老舗のうなぎ屋さん松本楼です。最近では、うなぎを活かした創作料理にもチャレンジしています。松本楼のメニューではひつまぶしが一番好きです。
それほどお高くはありませんので、お気軽にどうぞ。お昼にはランチもやっています。
ホテル東洋の近くにある、その名も昭和印刷所。昭和の時代を感じさせる建物ですが、今も現役で稼働中です。
国道6号の交差点、ここはいわきの夏の風物詩『いわきおどり』(記事:いわきおどりの撮影に結局行ってきました。)のメイン会場になります。
竹林病院です。この病院も地域医療の大切な拠点のひとつです。
その向側にある結婚式場Belle Ma cherie(ベル・マ・シェリ)、今はリフォームされて近代風の白い建物になりましたが、宮殿風でした。なお、この結婚式場は、大黒やデパートの跡地に建てられました。
すごく素敵な建物ですよね。 一度、ここでの結婚式を撮影させてもらいたかったなぁ。
近くにはいわき市文化センターがあります。最上階にはプラネタリウムがあり、大人120円、子ども60円で観覧できます。なお、毎週土曜日日曜日は、市内に通う学生、高齢者、身体障害者は観覧料が無料になります。
いわき市立美術館です。常設展もさることならがら、企画展がかなり良い。企画展を見るだけでも、芸術に関する造詣を深められます。
いわきカソリック教会です。昨年の夏に行われた風の祭りのコンサート(記事:風と騒(ジャワ)めぐ夏一夜-2つの大きな才能の出会いでした-)は感動的でした。
今は、いわき芸術交流館アリオス(公式ホームページ/記事:いわき芸術文化交流館Alios見学会)となった市民文化センター。さまざまな観劇・コンサートが催され、長くいわき市民に愛されました。こちらも大工事が始まっていました。
思い出がある方もたくさんいるのではないでしょうか。 僕はここで見た『地球のステージ』が印象に残っています。
今も昔も変わらない、セミ取りをする少年たちをパチリ。
そんなわけで、ちょっと昔のいわきをご紹介しました。昔の写真を見直すことは、そのときの時間も写しとめるタイムマシンに乗っているようだなと感じました・・・。皆さんはどんな感想を持ちましたか?