家庭から出る災害ゴミ仮置き場で思うこと・・・。

いわき市民が今必要としている支援は、それこそ数多くある。その中の一つ、瓦礫の整理、写真や貴重品の捜索は、次の生活を始めるためにも、求められている支援だろう。

3月11日の大震災から1カ月経過した、4月12日正午から、市による地震・津波による家屋や瓦礫の撤去が始まった。建物の所有者は、撤去の前に自宅から貴重品を持ち出さなければならない。(※もちろん住居は個人の財産なので、所有者の許可なく撤去することはできない。一定の形を保持している建物の所有者は意思表示をすることになっている。)
有志を募り、自主的に自宅や知人宅・工場の瓦礫撤去をしている方もいる。
また、いわき市では、家庭から出る災害ごみ(地震・津波によって被害を受け、廃棄せざるを得ないゴミ)を一時的に集める仮置き場を市内3か所に設置している。(もちろん、3か所で収まるはずもなく、受け入れ容量を超えると、次の仮置き場が準備される。)
四倉地区の、家庭からでる災害ごみ仮置き場となっていた『仁井田運動場』に行ってみました。
(仁井田運動場での受け入れの最終日でした。翌日から、四倉市民運動場が仮置き場になります。)
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たくさんのトラックや貨物車が、仮置き場にゴミを運んでいました。津波をかぶってしまった畳、電化製品・・・潮に浸かってしまうと使い物にならず、廃棄するしかありません。


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ここはもともとゴミ集積場ではありません。
市民の憩いの場・運動場でした。土日は子どもたちがサッカーなどをして楽しんだ場所です。今は、震災ゴミの仮置き場として使うほかありません。せつないことです。 

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仮置き場には、ゴミを運び込む自動車が巻き上げる土砂が、砂ぼこりとなって立ち込めています。マスクなしではいられません。
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瓦礫やコンクリートの塊もたくさん運び込まれていました。地震や津波で破壊された建物の残骸です。奥へ移動させるために重機がフル稼働でした。
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家電ゴミも大量に処分されていました。潮をかぶってしまった電機製品を修理することは大変難しく、処分するほかありません。
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今年は、地上波デジタルへの切り替えでしたから、それに合わせて大型液晶テレビを購入された方もたくさんいたと思います。残念でした。
家庭から出る災害ごみ仮置き場は、このような状態です。

被災地で片付けをする人の手はあってもあっても、足りないくらいではないでしょうか。
やはり何かをせずにはいられない。この助け合いの精神から、いわき市には災害ボランティアセンター更新日 平成23年4月22日でした。情報が代わることがあります。)が立ち上がっています。
こちらへ行ってボランティアとして登録していただきますと、ボランティアを求めている方への手助けができます。仕事内容は、避難所での活動支援、支援物資の受け入れ作業、被災家屋内での片付け・清掃作業、介護支援など、さまざまです。
いわき市災害ボランティアセンターこちらを参照してください

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最後に、四倉病院の桜並木を撮影してみました。

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桜はどんなときでも、きれいな花を見せてくれる。春の到来を祝ってくれる。
日本人の花だなぁ~としみじみ思いました。