先日、がんばっぺ!いわき復興祭でのフラガールのステージをご紹介しました。
この『がんばっぺ!いわき復興祭』のテーマは『絆』です。
東日本大震災からの復興に向けて、人と人、人と地域、地域と地域が「つながる」ことから、「支えあい」が生まれました。そして、人々が一つとなり、復興に向けて一歩ずつ歩んでいくなかで、『絆』の持つ大きな力を感じました。
改めて、『地域のたから』『地域のこころ』に焦点を当て、地域への誇りと絆を再生し、さらに、市内へ避難している双葉郡の町村の方々との新たな『絆』を結ぶことで、いわき地方の一体的な復興に向けたエネルギーを生み出したい狙いです。
今日は、(社)福島鳶土木興業連合会いわき支部の方々による梯子乗りを紹介したいと思います。
いわき復興祭では、3つのステージが用意され、独立して動くものですから、タイトルにある木遣り歌(きやりうた)には間に合いませんでした。
木遣り歌は、江戸時代中期には鳶職人の間で盛んに歌われました。歌が響く中、纏(まとい)が振られ、徐々にはしごが立てられます。12人の仲間が下で支える中、交代でひとりひとりがはしごの頂上へ上がり演技を披露します。
まさに、一人目が梯子に上ったところから撮影を始めました。
大の字
途中邯鄲
谷覗き
谷覗き
吊り亀
駒散らし
梯子のりは、江戸時代の町火消の伝統をいまに伝えるものです。
町火消が誕生したとき、その中心は鳶職の人たちでした。木遣歌は町火消に伝承され、時代とともに組織が変わるにつれて消防の手を離れて受け継がれ、現在に至っています。
青竹で組んだ梯子は、三間三尺(約6メートル)の青竹に、小骨(梯子の桟)を付けて手作りで作ります。この梯子を仲間の鳶口で支え、その上で演技をします。
鳶口で梯子を支えるほうも、梯子の上で演じられる技によって鳶口にかかる負荷が違うから、それは難しいんです。梯子が安定しないと、上での演技はできませんから、全員の心と技が一つになって初めて素晴らしい技になるんですね。
また、技を見守る皆さんの心も、応援する気持ちで一つになったように思います。
一方で、被災地の皆さんの生活はまだまだ大変なことがたくさんあります。多くの方の目がいわき市に向けられ、復興への歩みだしが支援されていくことを願います。