三和町下三坂の観音桜と種まき桜・・・この2本の桜との出会いで、三和の町をもっと歩きたくなりました。

2012年4月30日午後、この日は曇り空・・・・。だが、ずっと気になっていた一本桜を撮りに行く。

福島県いわき市三和町下三坂の日向・永久保地内にある樹齢650年になるといわれるエドヒガンの古木だ。
この桜の開花で、地元の農家が稲の種もみを田んぼに蒔いて早苗を育てたので種まき桜と呼ばれている。
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県道358号沿いにあるこのエドヒガンは、特異な樹形の三和の観音桜の裏手高台の墓地に立つ。三坂小学校から数分の位置になる。
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三和の町は桜一色だった。桜がいたるところに咲き誇り、春の訪れを告げていた。
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馬頭観音の石碑を根元に抱くことから、三和の観音桜と言われています。20年ほど前までは、今の倍の6mほどの樹高があったそうだ。馬頭観音に備えられた線香の火が燃え移ったため切られてしまったという。きっと、道路に大きくせり出す雄大な姿をしていたことだろう。
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やさしく馬頭観音の石碑を抱く姿は、どこか優しさを感じさせる。
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近づいてみると、雷に撃たれたような姿を呈している・・・。しかし、その姿は生命力にあふれ、まったく衰えを感じさせない。 困難を超えて、たくましく生きる力強さを感じた。
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この地域の人々の誇りの桜・・・。道行く何人もの人に「どうだい、すごい桜だろう?」と話しかけられました。
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足元を見れば、春の草花が広がります。つくし、たんぽぽ、シロツメクサ・・・。本当に春が来たね。
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高台を上がると見えてきました・・・墓守桜にふさわしい威厳と風格をそなえて、『下三坂の種まき桜』、見参です。
僕は、以前に一度だけ、この桜を見たことがありました。しかし、その時は雪に埋もれた状態(福寿草祭り)でした。


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まず、驚きなのが・・・これだけの大きな古木・巨木にも関わらず、支え棒を一本もつけられていない。それにもかかわらず、樹勢が衰えていない。驚異的ですよね。
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うん、やっぱりいい桜だよね。
曇っていたけど、花が咲いている種まき桜を見れて良かった。念願を一つかなえたよ。
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樹齢650年になる桜とは思えないほどの、生命力にあふれた花の若々しさです。
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以上、下三坂の観音桜、種まき桜をご紹介しました。
なんだか三和の町を、もう少し探検したくなりました。きっとそのときには大発見をできそうな気がします。