福島県いわき市久之浜奉奠祭花火大会、子どもたちも想いとともに夜空を彩る。

 震災発生から5ヶ月あまり経つのを機に、8月27日(土)、震災で亡くなった方々への追悼と、ご支援をいただいた皆様への感謝と、復興への決意を表す『福島県いわき市久之浜奉奠祭』が行われました。

 祭りは朝の10時30からスタートし、子供たちが楽しめる催しや、住民によるスピーチ、踊りや音楽等の催しが行われました。また、原発災害に苦しみながらも独自に復興に取り組む飯舘村の子供たちや風評被害と闘う石川町の子供たちとの交流などの企画を用意し、被災者、支援者皆が想いを分かち合い、笑顔になれるイベントを目指したといいます。
 このイベントを準備してきたのは、地元青年が中心となって久之浜地区の復興、地域再生へ活動を行ってきた『北いわき再生発展プロジェクトチーム』、そして、久ノ浜・大久地区復興対策協議会。
 居住してきた地域の再生のために行動し、声をあげてきたことは立派だと思います。この活動がいつの日か実を結び、再び震災前より力強い久ノ浜が取り戻されることを願っています。
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お昼から夕方にかけてのイベントは、見ることができなかったのですが、きっと素晴らしいイベントになっていたと思います。YOCCO野田かつひこ、ストロベリーローズ、細美武士さんらが音楽で盛り上げてくれたと聞きます。また、伝統芸能(じゃんがら念仏踊り、一打の会の和太鼓)も披露されました。
会場にはたくさんの方がいらしていました。約8000人の人出があったそうです。
定番のお好み焼や焼きそばを買い求める人々。そして、子どもたちがたくさんいました。玩具を販売している屋台の前で、欲しいな~欲しいな~と羨望のまなざしで商品を見つめる子どもたち。金魚すくいや風船ヨーヨーなども大人気。子どもたちが笑顔になるお祭りでした。


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花火の打ち上げ会場は、かつては住宅が密集していた場所。住民の協力で、土台だけが残る住宅跡に観覧席が設けられた。
午後7時に始まった「メッセージ花火」では、久之浜や飯舘村の小中学生たちがステージで語り、それに合わせて1発ずつ打ち上げられた。
「私の家は流され、たくさんの人が亡くなりました。友だちと離ればなれになって寂しかった。」「多くの人に助けられたことを一生忘れてはいけないと思います。」心にズシンとくるメッセージが添えられていました。
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そして、その後、約2000発の鎮魂の花火が打ち上げられた。ドカンという打ち上げ音とともに大輪の花が夜空に浮かぶたびに、おおっと歓声が上がった。
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久之浜地区・大久地区から避難した方も、久しぶりに集まったのではないだろうか。
このイベントが地域復興の起爆剤となれば良い。末長い支援とご協力をお願いしたいと思う。