ある夏の一日・・・いわき市神谷の鹿島神社では夏祭りが行われていました。

夏の思い出となってしまったけど・・・。写真を出していきたいと思います。
これからも伝えたいものがあるからね。

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写真は、土曜の午後に通りかかった立鉾鹿島神社。午前からパラパラと降った小雨が上がったばかり。
どうも例大祭を行っていたようだ。
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震災後、初めての夏祭りということもあってか、多くの人出があった。ただ残念なことに、祭典自体は終わってしまっていたようだ。しかし、雰囲気だけでも感じてもらえたらと思う。
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鹿島神社は何度か撮影に来ている。いわき市平の神谷地区に古くからある神社。今は常磐線の線路で横断されているが、旧参道から見る神社の風景が好きだ。
誰もいない日には、旧参道に座し、ゆっくりと流れる時間を楽しむのもいい。
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見事な本堂。立派な建具が据え付けられている。この本堂で神楽舞が奉納された。
また、今年は東日本大震災からの復興を祈願する催しが行われた。
立鉾鹿島神社は、地域に開かれ、様々な世代、人々を繋ぐ場所になっているのだ。
和太鼓などの伝統芸能に加え、おそらくはじめてのことと思うが、地元の若者によるバンド演奏が行われた。
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鹿島神社の例大祭では茅の輪くぐりが執り行われる。
茅の輪くぐりは、正月から半年間の罪穢れを祓う夏越しの大祓い。茅草で作られた大きな輪をくぐると疫病や罪が祓われるとされています。この輪を左回り、右回り、左回りの順で「∞」の字を描くように3回くぐり抜けて参拝します。素盞鳴尊(すさのおのみこと)にまつわる故事に由来しています。
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境内に用意された笹には、願い事を書いた短冊が飾られていた。子どもたちが書いたと思われる高校受験合格や部活動の活躍を祈願する短冊に混じって、東日本大震災からの復興と福島第一原発の事故収束を強く願う短冊が目立った。
いわき市は富岡町や南相馬市からの避難者も多く居住する地域となった。
やはり東日本大震災が与えた傷はあまりにも大きいものだった。震災から半年以上が経過しても、傷はまだ全くと言っていいほど癒えていない。しかし、それぞれが傷を抱えながらも復興に向けて、歩み始めている。
震災前からは変わらなければならないこともある。しかし、守りたいものだってあるんだ。
東北の、福島の、いわきのこれからをずっと見てほしい・・・。見守ってほしい。
僕は、そう思うんだ。
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